ここでは、注文住宅の土地探しやプランニングから完成・入居までの流れを詳しく解説します。
注文住宅の大まかな流れ
注文住宅の完成までには、「土地探しやプランを練る」「実際に家を建てる着工開始期間」「完成と入居」の3つの期間に大きく分けられます。それぞれに要する時間は、以下のようになります。
- 土地探し・プランニング…3ヶ月
- 着工…3~6ヶ月
- 完成・入居…2週間ほど
このように、初期段階のプランニングから実際に入居に至るまでには、約半年~1年弱はかかると見込んでおきましょう。
大まかな流れを理解した上で、それぞれの項目では具体的に何をするのか知っておく必要もあります。
土地探し・プランニング
- プランニング・土地探し・購入
どのような住宅にしたいか、またそれに伴った土地探しも同時に考えます。既に決まっている場合、建築条件を確認し、それに合った家づくりを考えましょう。
- 資金計画
ローンを組む場合の頭金、借入可能金額、返済計画などを十分に考える必要があります。
- 施工業者探し
依頼先をどこにするか決めます。ハウスメーカー、工務店、建築事務所などその種類もさまざま。目的と用途に合った業者選びをしましょう。
- 建築計画・建築確認申請
業者が決まれば、希望と敷地条件をもとに建築計画を練っていきます。設計図なども作られていくため、イメージしていたものが具体化していく瞬間でもあります。
- 工事請負契約
ハウスメーカーや工務店に依頼する場合、工事請負契約を結びます。見積もり書・仕様書、設計図や費用をよく確認しましょう。
- 住宅ローン申し込み
建築費用が確定してからの申し込みとなりますが、それよりも事前に相談しておくことをオススメします。
着工
- 整地・解体
着工段階に入ると、土地の整地や古い家がある場合は解体をします。近隣への影響を考慮する必要があります。
- 地縄張り地鎮祭
建築物の大きさ・部屋割りを把握するため、縄などで地面に印をつける「地縄張り」と、神主を呼んでの「地鎮祭」を行います。
- 基礎工事・上棟式
上棟式とは、屋根がかかる段階でとり行われる工事安全のための儀式。工法によっては上棟という工程がない場合もあるため、最近では施主の意向に任される場合も多いです。実施する場合には日程調整やご祝儀・宴会の用意を考えましょう。
- 屋根・外壁下地・外部建具工事
この段階で、完成形がほぼ見えてくるはずです。配線・配管工事も始まります。
- 内外装工事・内部建具工事
床材やクロス貼り、塗装・タイル・外構工事など。設備機器や照明器具などが取り付けられ、完成となります。
完成
- 工事完了と竣工検査
工事監理者によるチェックや役所による検査を経て、工事責任者・設計者立ち会いのもと施主の確認となる、竣工検査を行います。
- 引き渡し・ローン契約
竣工検査に問題のない場合、晴れて引き渡しとなります。鍵や書類一式が手渡され、表示登記と保存登記の申請を行います。申し込んでいたローンの正式契約もここから始まります。